先進医療とは
当院では、保険診療と同日に行うことができる「先進医療」をご用意しています。
これらの検査や処置は、最新の研究に基づいており、より高い妊娠率や着床率の向上を目指すことができます。
（※先進医療の費用は全額自己負担となります）
子宮内膜受容能検査（ERA） ¥120,000
子宮内膜が「受精卵を受け入れやすい時期（着床のタイミング）」を調べる検査です。
採取した子宮内膜の遺伝子を詳しく分析し、最も着床しやすいタイミングを知ることができます。
この結果をもとに移植日を調整することで、妊娠率の向上が期待されます。
子宮内の組織を少量取る必要があるため、少し痛みがあります。
おすすめの方
何度か胚移植をしても着床しなかった方。
子宮内細菌叢検査1（EMMA/ALICE） ¥54,000
子宮の中には、さまざまな細菌がバランスを保ちながら存在しています。
EMMAでは子宮内に常在している細菌の種類を、ALICEでは慢性子宮内膜炎を引き起こす可能性のある細菌の有無を調べます。
おすすめの方
着床不全や流産を繰り返している方。
子宮内細菌叢検査2（子宮内膜フローラ） ¥44,000
子宮内腔液に含まれるラクトバチルス属菌の割合を詳しく調べる検査です。
膣や子宮内には多種多様な細菌が存在しており、ラクトバチルスが少ないと子宮内環境が乱れやすくなります。炎症などが起きた場合は免疫細胞が活発になり受精卵を異物として攻撃排除してしまうため、結果に応じて、抗菌薬や乳酸菌のサプリなどを使った治療を行います。
おすすめの方
より詳しく子宮内環境を知りたい方。
子宮内膜刺激術（SEET法） ¥30,000
移植の数日前に、胚培養液を子宮へ注入し、着床に適した環境を作る方法です。
ご自身の胚培養に使用した培養液を事前に凍結します。
おすすめの方
胚移植をしてもなかなか妊娠に至らない方。
二段階胚移植術 ¥55,000
1回の周期の中で、初期の胚（3日目ごろ）を先に移植し、数日後に胚盤胞（5〜6日目ごろ）を追加で移植する方法です。
最初の移植が子宮を整えるきっかけになり、2回目の胚がより着床しやすくなると考えられています。
※以前SEET法を行ったことがあり、これまで反復して着床又は妊娠に至っていない方が対象です
おすすめの方
子宮内膜が薄くなりやすい方、複数回の移植で妊娠に至らなかった方。
タイムラプス撮影法による受精卵・胚培養 ¥28,000
当院では全症例タイムラプス培養を実施しております。
胚の成長の様子を、培養器の中でカメラが15分間隔で撮影・記録する方法です。
培養器から取り出すことなく観察できるため、受精卵のストレスが軽減され胚盤胞到達率の上昇が期待できます。
発育の過程を詳しく確認できるため、受精判定の制度も高まります。
膜構造を用いた生理学的精子選択術（ザイモートなど） ¥25,000
通常の精子の中には動きが悪いものやDNAに傷があるものなど受精や妊娠に向かない精子も含まれています。特殊なフィルターによって良好な精子を選別します。
遠心分離で精子を分別する従来の方法に比べて、精子への物理的なダメージを押さえることができると言われています。
精子への物理的なダメージは精子の中のDNAの損傷に影響し、胚の発育不良や流産の原因の一つとなります。
おすすめの方
精子の質に不安がある方、受精率を改善したい方。
使用できない方
精子が極端に少ない方
ご注意
- 先進医療の費用は保険適用外のため、全額自己負担となります。
- 実施には医師の判断が必要です。
- 内容や料金は変更となる場合があります。