流産手術
流産とは、妊娠の早い時期(妊娠22週)までにおなかの赤ちゃんが亡くなってしまうことです。妊娠週数が進むと流産率は低下してきます。当院では吸引法もしくは真空吸引法(MVA)で手術を行い、流産手術は保険が適応されます。
また流産には「完全流産」と「不完全流産」があり、不完全流産の場合には手術が必要です。これらの具体的な違いは以下の通りです。
- 完全流産
- 子宮の中の組織等のすべてが完全に排泄された状態で次の排卵周期が自然と回復します。
- 不完全流産
- 子宮の中の組織等が完全に排泄されず子宮内に残り、出血やひどい腹痛がおこる状態です。
ポリープ切除術
当院では子宮頚管ポリープの切除を行っております。子宮頚管ポリープとは、子宮の入り口から腟に向けて突出する良性の腫瘤です。多くの場合は無症状であり、子宮癌検診の際に偶然見つかりますが、不正出血、性交後出血、おりものが多くなるなどの症状がでることもあります。
ポリープ切除は、内診台でポリープの根本をペアン鉗子で把持し、捻除します。麻酔がなくても痛みはほとんどなく、数秒程度で処置は終了いたします。
出血もほとんどありませんが、切除した部位から僅かに出血を伴うため、数日は茶色のおりものとなります。
ほとんどの場合、数日でおりものは正常化しますのでご安心ください。
子宮内膜ポリープ切除術
子宮内膜ポリープは子宮内膜の細胞が何かしらの理由で増殖して中に突出する腫瘍です。基本的にほとんど良性ですが、1cmを超える大きいものや、多発するものはまれに悪性の場合があります。妊娠が起きない場合、小さいものでも着床不全の原因になっている可能性があるため、状況をみて切除をお勧めすることがあります。
当院では、子宮鏡下の日帰り手術で行っています。静脈麻酔を併用しますので、切除する際には痛みはありません。終了後月経痛程度の痛みを伴うことがありますが通常数時間でおさまります。